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クラウドシステムであるネット広告はキーワード設定で商品プロモーションの生産性を向上! 3

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〜 キーワード設定でターゲットを絞り込む 〜

ビジネスコンサルタント
小澤 富士男

 生産性向上の為にクラウドシステムが有効であることはよく言われています。そこでネットショップを運営している店舗にとって、自社だけが使う専用ツールでなくても、クラウドシステムで実現されているネット関連のツールが生産性を向上するためのツールになる例を紹介します。第3回目は、ネット広告を使った商品プロモーションの生産性向上をみていきましょう。

 中小企業での商品プロモーションは、近隣にチラシを配布するのが一般的ですが、ほとんどの場合、チラシ作成から配布まで印刷会社に任せきりとなり、自社に商品プロモーションのノウハウを貯め込むことができないので、何年経っても生産性をあげることができません。しかし、現在は多くの会社がホームページを持っているのが当たり前となり、ネットショップを持っている会社もあることからネット広告ツールを使って商品プロモーション業務を自ら行うことにより生産性を上げることができるようになりました。
 今回の生産性向上とは、チラシの紙面に相当する部分ではなく、チラシを誰に見てもらうかをネットのリスティング広告ツールを使って自社で行うことにより、商品プロモーションの生産性向上に結びつけます。

 リスティング広告で重要なのはキーワードを設定することになります。これは、単に自社の商品や場所をキーワード化すれば良いという事ではなく、どのようなお客様にチラシを届けるか、どのような行動をしている、あるいはしようとしているお客様に届けるかというとても重要な部分になります。
 地域にチラシを撒くときには、どの地域に撒くかを考えます。チラシは絞り込みができないので、市内というようなくくりになりますが、実は住んでいる場所によっては高所得者だったり、単身者のアパートが多い、一戸建てが多いなど、ある程度属性があります。出来ればこのような属性にターゲットを絞ることができればチラシの生産性が高くなります。
 リスティング広告では、キーワードの設定によってターゲットを絞り込むことができるので、商品プロモーションの生産性を向上させることができます。
 例えば、京都の土産物店で旅行者に広告を見てもらいたいと考えた場合、「京都 旅」とキーワードを設定するよりも、「京都 一人旅」「京都 家族旅行」と設定する方が、よりターゲットが明確になります。このように、自社にとってのお客様に対するキーワードを磨き上げていくことが、商品プロモーションの生産性を向上させることにつながります。

 このように重要なキーワード選定ですが、自社の商品やネット上のキーワードを調べて選べばいいというわけではなく、トレンドに敏感にならなければなりません。そのためには、テレビ番組やトレンド雑誌で取り上げられている話題と自社の商品やサービスを絡めて発想することが重要です。定番のキーワードと旬のキーワードをお客様の行動を予測しながら考えてみましょう。

 是非、このようにリスティング広告ツールを使いこなし、商品プロモーションの基礎を理解し、ターゲットを絞り込むキーワードを自社で設定してみて欲しいと思います。誰のどのような行動に広告を届けるのかを考え続けることは、リアルで地域にチラシを撒く時にもターゲットの絞り込みを考えるようになり、商品プロモーションの生産性を上げることにつながるのです。

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